

大学受験に強い子には、負けん気の強い子が多い。受験の勝者が意外に社会の成功者になりやすいのも、負けん気の強い人が多いという側面があると思う。だから、負けん気の強い子に育てるというのは、子育てのなかでも大切なポイントの一つだと私は考えている。たとえば、いじめられて帰ってきたときには、「そんな奴らは見返してやれ」というようなことを親は言っていいと思う。もちろん、「殴り返してこい」というような暴力的な仕返しについては賛否両論があるだろうが、いじめられたその苦しみを親が和らげてあげるだけでなく、その苦しさを持ち続けさせ、それをバネにして努力して見返せという育て方をすることも必要だろう。最近は、苦しいときには「癒す」というようなことが主流で、「見返してやる」というような言葉が死語になりつつあるが、子育ての段階から「見返す」という価値観を教え込んでいくことも重要だ。
実際に教室で個別に指導されるとはどういう感じなのか、個別指導塾にはじめて通う人、検討中の人の立場から解説したい。個別指導塾にもいろいろなタイプがある。大手も含めて、「スクールIE」とはまったく異なる方針の個別指導塾もたくさんある。それぞれ一長一短で、どれがベストとはいちがいにはいえない。子どもの性格、学力、将来の目標、経済事情などと照らし合わせて、じっくり選ぶしかないだろう。個別指導塾の場合、いわゆる集団塾の欠点である、自分のペースで勉強できない、休むと授業に遅れてしまう、質問しにくい、時間の融通がきかない、どんな授業が行われているかわからない、子どもが理解できているかがわからない、一人ひとりを細かく見てくれないなどは、とりあえずクリアできる。
「入試合格のための戦略や情報」というと、どのようなものをイメージされますか?おそらく予備校の授業やテキスト、模擬テスト、偏差値、合格可能性数値、入試過去問、市販の問題集、受験関係雑誌や学校案内……といったものだと思います。これらの大半は予備校やテスト会社や出版社、つまり専門業者の受験指導システムや発信情報で、大学受験生や保護者はこれらを一方的に利用する立場にいるのではないでしょうか。たとえばA大学の志望者が「A大学合格者一〇〇人達成」という広告を見れば「すごい予備校だ」と思うでしょうし、「A大学対策講座」という授業があれば「受講しないと合格できない」と感じるでしょう。そして模擬テストで「A大学合格可能性一〇%」と判定され、面談で「合格ラインに偏差値が一〇たりませんから志望校を考え直してください」といわれたら……それこそ絶望的な気持ちになると思います。しかし本当に「A大学合格者一〇〇人達成!」がすごい予備校で、本当に「A大学対策講座」を受講しないと合格できなくて、本当に「A大学合格可能性一〇%」「合格最低ラインに偏差値一〇不足」だと絶望的な気持ちになる必要があるのでしょうか?